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BABIP(バビップ)とは?野球における運の要素を数値化する指標

野球における指標の1つに「BABIP(バビップ)」という指標があることはご存知ですか?

この指標は「ホームランを除くグラウンド内に飛んだ打球が安打になった割合」を示す投手・打者ともに活用できるものなんです。

一般的に打者は「BABIP」で投手なら「被BABIP」と呼ばれています。

計算(算出)方法は以下のとおりです。

BABIP = (安打 – 本塁打) ÷ (打数 – 奪三振 – 本塁打 + 犠飛)

再確認すると、本塁打と犠打を除くグラウンド上に飛んだ打球結果に対して、何割が安打になったか?というものですね。

野手に関しては選手によってバラつきがあるのですが、投手は.300前後に収束すると言われています。

ですので、「凄く良いピッチャーなのに今年は防御率が悪かった」ですとか、「いつも防御率の悪いピッチャーなのに今年は良かった」という場合、

BABIPを見てみればその疑問が解決するかもしれません。実際の成績を見て詳しく解説いたします。

投手におけるBABIPは運を数値化する指標。

では、投手におけるBABIP(以下被BABIP)を見ていきましょう。

投手においてはどのような投手であっても概ね.300前後に収束するということは、被BABIPが.250のシーズンであれば「運が良かった」と言え、逆に.350であれば「運が悪かった」と言えます。

このように被BABIPはシーズン単位で計算して選手の評価に使用することが多いです。

Case1 シーズンMVP投手 吉川光夫投手

元日本ハム、現在は巨人に在籍する吉川光夫投手を見てみます。

吉川投手は中々芽が出ず、2009年、10年、11年は0勝に終わるなど戦力外通告を受けてもおかしくない立場にありましたが、

2012年に突如覚醒し14勝を挙げ、シーズンMVPを獲得しました。しかし、翌年は7勝15敗で最多敗戦投手となっています。

この吉川投手の被BABIPを見てみましょう。

年度被BABIP防御率
2012年0.2381.71
2013年0.3023.31

このように、2012年は極端に被BABIPが低いため「運が良かった」ことが伺えます。

そして、翌年は.302と平均的な被BABIPに戻ったことで成績が悪化。非常に言い方が悪くなってしまいますが、吉川選手のMVP級の活躍は「運が良かった」と言っても過言ではありません。

吉川投手は2015年に11勝8敗という好成績を挙げていますが、この時の被BABIPは.273と「やや運が良い」数値でした。

結局成績が落ち込み巨人へトレードに出されてしまった吉川投手の安定感のなさは、運によるところが大きいのかもしれません。

Case2 1年で防御率が2点悪化 西勇輝投手

次に、吉川投手とは逆のパターンを紹介いたします。

オリックス・西勇輝投手は2015年に防御率2.38を記録し10勝を達成しました。

しかし、翌年は防御率4.14で10勝12敗と成績がいきなり悪化する不振に陥りました。

…それでは、被BABIPを見てみます。

年度被BABIP防御率
2015年0.2932.38
2016年0.3204.14

このように、西投手の場合は2015年の平均的な被BABIPから2016年は0.320と不運な方へ悪化してしまっています。

被BABIPが0.3悪化しただけで防御率が2点近く変わるということは考えにくいのですが、不振の原因は西投手自身のせいだけではなかったのかもしれません。

2017年は被BABIPが0.281と良化し防御率も3.44へ回復しました。

このことから、2016年の成績は西投手にとって不運だったことを少し差し引いて評価しなければなりません。

打者におけるBABIPは特徴が現れる

続いて、打者におけるBABIPを見てみましょう。

打者の場合、その打者の特徴によって平均的なBABIPが変わります。

投手のように平均(0.300)を見て運が良かった・悪かったという判断ができないので、まずはその打者の平均的なBABIPを知る必要があります。

そのことから、より正確な数値を出す場合は数年単位で成績を見なければなりません。

  • 足が速い
  • スイングスピードが速く、打球が速い

このような選手は平均より高いBABIPになりやすいと言えます。

Case3 2年連続トリプルスリー 山田哲人選手

ヤクルト・山田哲人選手は2年連続トリプルスリーを達成するなど足が速く、長打力もある選手です。

安定した成績を残していた山田選手は2017年、打率.247と不振に陥ってしまいました。

それでは、そんな山田選手のBABIPを見てみましょう。

年度BABIP打率
2014年0.344.324
2015年0.353.329
2016年0.312.304
2017年0.286.247

非常に分かりやすくBABIPと打率が連動していますね。

山田選手は元々BABIPが高めに出やすい選手だと思われますので、2017年は非常に不運だったことが分かります。

「強烈な打球が野手の正面」「また山田の打球がファインプレーで阻止された」…ヤクルトファンなら2017年はそんなシーンを見ることが多かったのではないでしょうか?

2018年の山田選手には今年以上の成績が期待できますね。

まとめ|BABIPは客観的な視点で成績を見直せる指標

以上のように、BABIPは同じ選手でもシーズンによってかなりバラつきます。

それが「運の要素」だけなのかと言われればそうではないと思いますが、「今年の◯◯は運が悪かった。こんなもんじゃない」「あそこの◯◯は来年、同じように通用しない」なんて予測が印象だけでなく、数値化できるのは面白いですよね。


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