2018年は「リトルの怪物」と呼ばれた清宮幸太郎選手がプロ野球選手として歩み始めました。
そんな中、リトルリーグ(硬式少年野球)では2018年の規約改定によりバットの反発係数制限が厳しくなりました。
<競技規則 1.10-バット>
2018年シーズンから、リトルリーグ(メジャー)部門以下、インターミディエット(50-70)部門、ジュニアリーグ部門、リトルリーグ チャレンジャー部門で使用される非木製で薄板金属のバットは、USABat – USA Baseballの青少年用バット性能基準を満たしていることを示すロゴが印刷されていなければならない。 2018年シーズンからは、すべてのBPF – 1.15のバットが使用禁止となる。さらに、2018年以降、これらの部門ではバットの直径は2 5/8インチを超えてはならない。 追加情報はLittleLeague.org/batinfoで入手できる。
「すべてのBPF – 1.15のバットが使用禁止となる。」というところがポイントで、BPFというのはバットの性能を数値化したものです。
これに制限がかかることで、今までのバットより確実に飛ばなくなります。
バットの製造技術が向上してきたことに加え、プレイヤーのレベルも上がっており打球速度は年々上昇していました。
安全性を考慮してのルール変更ですので、これには従わなくてはなりません。
今回はそんな「新規格対応バット」を紹介したいと思います。
メーカー各社は性能をギリギリの数値まで上げたうえで振り抜きやすさなどを考えて製造しているようです。
購入を検討される際は、Amazonより楽天の方が取り扱いバリエーションが多い傾向にありますので、ぜひ両方ご覧いただければと思います。
目次
Rawlings(ローリングス)の最新作「Quatro(クアトロ)」
ローリングス クアトロの特徴
バリエーション | ||
76cm/560g | 79cm/590g | 81cm/620g |
ローリングスが満を持して送り出したのはこのド派手な「Quattro(クアトロ」です。
- 打撃部カーボン素材
- 新設計の軽量エンドキャップにより振りやすい
- テーパー部のシリコンにより衝撃を緩衝し、手のしびれを軽減させる
- オリジナルのエンボス調グリップテープはグリップ力を向上させる
などなど、非常に特徴的なバットですね。
バットバランスに関しては記載がありませんが、「トップバランス」だと思われます。
ルイスビルスラッガーのコスパモデル「SOLO 618」
ルイスビルスラッガー SOLO618の特徴
バリエーション | ||
74cm/540g | 76cm/570g | 79cm/600g |
81cm/640g | - | - |
ルイスビルスラッガーは新規格対応バットを2種類リリースしましたが、その一つが「SOLO618」です。
- USAアルミ素材を使用
- オリジナルリザードスキンズグリップテープを使用
- トップバランス
SOLO618はいわゆる「コスパモデル」で、他の商品と比べて安いのが最大のウリです。
試合用バットとして大活躍させたい!ということであれば他のバットを選ぶべきです。
ただ、予備としてのチームバット、練習用、バッティングセンター用など一本あれば便利なバットでもあります。
74cm/540gなどは高性能バットではあまり見ないバランスなので、成長途中の低学年向けに一本あると良いかもしれませんね。
ルイスビルスラッガーのハイエンドモデル「SELECT 718」
ルイスビルスラッガー SELECT 718の特徴
バリエーション | ||
76cm/600g | 79cm/630g | 81cm/650g |
ルイスビルスラッガーのSOLO618がコスパモデルなら、こちらのSELECT718は試合用の「ガチバット」です。
基本的な構造はSOLO618と変わりませんが、素材が異なる他、長さ/重さのバリエーションも一気に上級者向けとなりました。
- USAアルミ+カーボンのコンポジットバット
- オリジナルリザードスキンズグリップテープを使用
- トップバランス
価格も他の高性能バットと比較してそこまで高くないので、手に取りやすいバットと言えます。
ディマリニで飛ばすなら「ヴ-ドゥ(WTDXJLRUD)」
ディマリニ ヴ-ドゥの特徴
バリエーション | ||
76cm/600g | 79cm/630g | 81cm/650g |
ディマリニの「ヴードゥ」と言えば一般硬式用のバットも有名で、甲子園で見ることもありますね!
早速リトルリーグの新規格の対応したものが発売されています。
- 超々ジェラルミンによるコンポジット素材
- 打撃時のしびれを軽減するキャップ&ジョイント式ハンドル
- トップバランス
このバット最大の特徴は「手のしびれを軽減させるギミックが豊富に取り入れられている」ことだと思います。
特にオススメなのはピッチャーをやっている選手ですね!
ディマリニのコスパモデル「ヴードゥONE(WTDXJLRUO)」
ディマリニ ヴードゥONEの特徴
バリエーション | ||
74cm/590g | 76cm/600g | 79cm/630g |
ディマリニの「コスパモデル」となるのはこちらの「ヴードゥONE」です。
先ほど紹介したルイスビルスラッガーのバットと同じようなラインナップですね。
- 超々ジェラルミン素材
- 打撃時のしびれを軽減するキャップ&ジョイント式ハンドル
- トップバランス
試合用のバットとしては性能が心配ではありますが、安いのはやはり魅力的です。
こちらのヴードゥONEも練習用に一本!という商品ですね。
アメリカでシェアNo.1。EASTON(イーストン)「ゴーストX」
EASTON(イーストン) ゴーストXの特徴
バリエーション | ||
76cm/590g | 79cm/620g | 81cm/650g |
EASTON(イーストン)はアメリカのリトルリーグではナンバーワンの使用率を誇るトップメーカーです。
そのイーストンが満を持して、新規格対応の「ゴーストX」を発売いたしました。
- カーボン素材のジョイントモデル
- スイートスポットを拡大したロングバレルデザイン
- 手のしびれを軽減するため新CONNEXIONシステムを開発
イーストンが選ばれていたのは「飛ぶから」という理由です。
今回の規制で一番影響を受けそうなメーカーですが、規制ギリギリまで「飛ぶバット」に仕上がっているのは間違いないでしょう。
それに加えてロングバレルデザインによる「詰まってもホームラン」というような当たりが出てきそうな恐ろしいバットです。
打球部が超々ジェラルミンになったイーストン「ビーストXハイブリッド」
EASTON(イーストン) ビーストXハイブリッドの特徴
バリエーション | ||
76cm/620g | 79cm/630g | 81cm/640g |
EASTON(イーストン)の「ゴーストX」に並ぶモデルがこちらの「ビーストXハイブリッド」です。
基本性能はゴーストXと同じですが、異なる点として
- 打球部が超々ジェラルミン素材
- 長さ/重さのバランスが違う
といったところが挙げられます。カーボンの打感が嫌いな方や長さ/重さのバランスがしっくりこない方にはピッタリです。
イーストンの軽量モデル「ビーストXハイパーライト」
EASTON(イーストン) ビーストXハイパーライトの特徴
バリエーション | ||
73cm/500g | 76cm/530g | 79cm/550g |
EASTON(イーストン)が軽量モデルがこちらの「ビーストXハイパーライト」です。
- 軽量、短尺モデルのため低学年でも扱いやすい
- 超々ジェラルミン素材
- ロングバレルデザイン
ビーストXハイパーライトは価格も抑えられていますし、とても扱いやすいので練習用としても最適に見えるかもしれませんが、メーカーは「試合専用」として売りに出しているので耐久力にはあまり期待できません。
低学年向けの「試合用バット」としてオススメします。
身体・プレイスタイルに合ったバットを使いましょう
子供の成長は本当に急なもので、バットは高くて買い換えるのも大変です。
ただ、低学年の子どもに「成長するから」という理由で81cmのバットを買い与えても全くの無意味というか、逆効果です。
身長・体重などを考慮して、身体に合ったバットを使うのが一番大事なんです。
もしチームでバットを持っているなら色々と試してみて、一番しっくり来たバットを使うのが良いですね!