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広島東洋カープ・中村奨成選手最後の夏。地方大会打率は1割だった。

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2017年夏の甲子園で、広島・広陵高校の中村奨成君が1大会で歴代最多となる6本目の本塁打を放ち、これまで清原和博氏の持っていた5本塁打の記録を塗り替えた。

大会前は清宮幸太郎君の出場・活躍が期待された中で、中村君がここまで打ちまくると予想できた人はいただろうか?

決して中村君の甲子園での活躍が「マグレ」などというつもりはない。

元々1年生から強豪 広陵高校でベンチ入りしており、打力には定評がある選手だ。

ただ、甲子園での活躍は「出来過ぎ」というのが大方の意見ではないだろうか。

地方大会成績は打率.176 2本塁打

広島での地方大会成績は下記の通りだ。

試合相手・結果中村君の成績
2回戦崇徳 9-33打数無安打
3回戦祇園北 10-02打数無安打
4回戦美鈴が丘 11-01打数1安打
準々決勝尾道商 10-03打数無安打
準決勝広島商 1-04打数1安打 1本塁打
決勝広島新庄 9-54打数1安打 1本塁打

大会序盤で死球を受け、休ませながらの起用だった。9番を打ったり、ファーストを守ったりしている。

また、注目のバッターであったため四球も多く、「3安打しか打っていない」ことだけを見るのは少しかわいそうだ。

しかしチームがコールド勝ちをする中で一人置き去りにされていたのだから、不思議なものだ。

怪我も癒え、準決勝・決勝での本塁打がきっかけとなり一気に調子が上がってきたのだろう。

プロ入りはドラフト1位か

プロ志望届を出せば指名は間違いないし、ドラフト上位で消えることも確実視されている。

今年のドラフト候補が豊作とは言えないこと、捕手という希少なポジションで打ちまくっていることを考えればドラフト1位はありえる。

中村君の場合、足が早く強肩でありプロ側のリスクヘッジとして内野や外野への「コンバート」もできるのが思い切った指名をしやすい要素だと思う。

懸念されるのは、中村奨成君の「ハードル」が一気に上がってしまったことだ。

これまで清宮幸太郎君のように過激な報道がされていた選手ではないが、ドラフトの時期になれば嫌でも報道は加熱していくだろうし、

来年の春には「即戦力期待」なんて言われて沖縄にいるかもしれない。

捕手というポジションで1年目から活躍できるか

キャッチャーは難しいポジションだ。高卒ルーキーが1年目から出場した例はほとんどない。

西武・炭谷銀仁朗選手は高卒ルーキーで開幕マスクを被ったが、高校通算48本塁打の打撃は打率.181 3本塁打とすっかり影を潜めた。

「甲子園での本塁打数」だけで清原和博氏が1年目に残した打率.304 31本塁打というとんでもない記録と比較してはいけない。

中村君については、プロ入り後じっくりと見守りたい所存だ。

広陵高校は決勝に進出。まだ1試合残っている

広島・広陵高校は中村君が2本塁打を放ち清原和博氏を抜き去った準決勝の天理戦に勝利。

決勝戦に進出した。 本塁打記録をどこまで伸ばせるかに注目が集まるが、捕手として、疲労のある投手陣をどうリードしていくかも楽しみだ。

プロ野球ファンは「進学するな!」「うちの贔屓球団に来てくれ!」と色めき立っているが、

中村君にはまず、甲子園で後悔のないようにプレーをしてほしいものだ。

追記:中村奨成選手、広島東洋カープにドラフト1位指名され入団

惜しくも2017年夏の決勝戦では破れてしまいましたが、秋のドラフト会議で広島と中日の2球団に1位指名され、抽選の結果広島への入団が決まりました。

地元出身、しかも甲子園のスターということで広島ファンは大盛り上がりでしたね!

一年目からキャンプで存在感を示すなど、正捕手・會澤選手や評価急上昇中の坂倉選手に負けないよう、頑張ってほしいですね。