「保護フィルム」と呼ばれる液晶保護用のシートはスマートフォンを始め、携帯ゲーム機などをお持ちの方なら一度は使ったことがあるのではないでしょうか。
保護フィルムは液晶画面が傷ついたり指紋の付着で汚れてしまうのを保護するためのものですが、ここ数年で「ガラスフィルム」というタイプも出てきました。
従来の「保護フィルム」と「ガラスフィルム」の比較、メリット・デメリットについて解説をしたいと思います。
目次
簡易比較-保護フィルムとガラスフィルムは素材が違う
保護フィルム | ガラスフィルム | |
---|---|---|
素材 | PET(ポリエステル) | ガラス(強化ガラス) |
価格 | 安価 | 高価 |
厚み | 薄い | 厚い |
強度 | 弱い | 強い |
貼りやすさ | 難しい | 簡単 |
一般的に保護フィルムと呼ばれる物は「PET」と呼ばれる、ペットボトルと同じ素材を使用しています。
ペットボトルと同じと言っても樹脂素材ですので、柔らかく折れ曲がります。気泡が入ったりして貼るのに苦労した経験はないでしょうか?
一方、ガラスフィルムはその名の通り「強化ガラス」が素材となっています。
素材によっておおまかに上記の比較表のような分類はできますが、「見易さ」や「タッチ感度」などは「物による」としか言えません…。
そこで、フィルムを購入する時に参考にしたい「機能」について解説していきます。
液晶保護フィルムの機能について
光沢(高光沢)
光沢機能がある場合、見た目にツヤが出て画面が美しく見えます。
反面、指紋がつきやすく画面オフ時には目立ってしまうことがあるのはデメリットです。
また、太陽光が反射してで画面が見えづらくなることもあるので、外でスマホを使うことが多い人は注意が必要です。
マット(アンチグレア・ノングレア)
こちらの機能は「光沢」の逆で、光の反射を抑えてくれるため太陽光下で見やすい、指紋がつきにくいなどのメリットがあります。
一方で通常のフィルムや光沢機能付フィルムと比較すると画面の美しさが損なわれますので、注意が必要です。
覗き見防止
最近ではスマホの内部機能としても搭載されていることがありますが、フィルムにもその機能を持っている物があります。
その名の通り、画面を正面以外から見ると見えづらくなる加工がされており、使用者以外の人に画面を覗き見られるリスクが軽減します。
ただ、正面から見ても違和感が残るのは事実です。
ブルーレイカット
「ブルーレイカット眼鏡」などに代表される機能です。画面から出る光の一部をカットし、目の疲れを軽減します。
長時間ゲームをする人などにはオススメしたい機能ですが、色味の変化があるので好みが分かれます。
衝撃吸収
フィルム前面に衝撃吸収加工がされているものです。
スマホの画面に何かをぶつけてしまった時などに衝撃を吸収し、画面破損を防ぎます。
最もデメリットの少ない機能なので、ぜひ衝撃吸収機能持ちのフィルムを選びたいところですが、値段がやや高くなってしまいます。
また、スマホを落としてしまったときの衝撃は横から来ることが多いため、前面を保護するフィルムだけでは防ぎきれないことも多いです。
ガラスフィルムの機能について
厚み(薄さ)について
ガラスフィルムは構造上、通常の保護フィルムと比較して厚くなることが多いのですが、
各メーカーは薄型ガラスフィルムの開発を競っており、パッケージやタイトルに「0.33mm」などの薄さ表記がされていることがあります。
薄ければタッチ感度が損なわれる可能性も低くなりますし、ケースに干渉してしまうことも減るでしょう。
「薄いと強度が心配」という方は次の表面硬度について確認をしましょう。
表面硬度について
こちらもパッケージや販売説明文によく記載されているものですが、JIS(日本工業標準調査会)が定めた指標で、傷の付きにくさを表しています。
数字が高いほど硬度が高いので、「9H」などと表記されているガラスフィルムであれば安心できます。
ちなみに、一般的な保護フィルム(PET素材)は4H程の硬度が多いようです。
まとめ
保護フィルム(PET素材)
- 価格が安価
- 覗き見防止、ブルーレイカットなどの種類が豊富で選択肢が多い
- 貼りにくい(気泡が発生しやすい)
ガラスフィルム
- 強度が高く、画面を保護する性能は◎
- 気泡が発生しにくく、貼りやすい
- 価格が高価
同じような価格・性能でもメーカーによって使い勝手は変わってきます。
自分のスマホやゲーム機にあった保護フィルムを選択しましょう!