私は以前に自分で買ったスマートコンセントのレビューをしているのですが、このときは日本向けの製品がなくて海外用の3本プラグでした。
今は「Meross」という日本向けのスマートプラグが登場していて、今回紹介する製品はこのMerossのOEMだと思われます。外見から箱まで全く同じなので。
MPOW様より商品提供を受け、スマートプラグのレビューをしていきたいと思います。
名前がないので、便宜上「Meross」と呼ばせていただきます。
提供していただいた商品ではありますが、忖度一切無しでいきますので!
目次
スマートプラグ「Meross」の概要
- 日本向け2本プラグなので変換プラグ等が不要
- 対応電圧100V~125V、周波数50/60Hz、最大電流15A
- AmazonEcho、GoogleHomeと直接連携可能。IFFTTにも対応
- 設定・動作は専用アプリ「Meross」使用(iOS/Android対応)
- 技適取得(?)ちょっと怪しいので後述
製品は日本向けですが中国製です。
技適番号が「203-JN0810」なんですが、総務省の技術基準適合証明等を受けた機器の検索で調べても出てきません。
ちなみに説明書に記載された技適番号は「203-JN0801」ですが、こちらで検索しても同様です。
反映されていないだけで、まさか嘘をついているとは考えたくないですが、中国製ですしね…。
まぁ技適で言えば以前購入したスマートコンセントは技適取得すらしていないので、こういう製品だとしょうがないところはありますね。
スマートプラグ「Meross」開封。完全日本仕様
初めに、提供していただいたのはこちらの2個セットです。
外箱はシンプルすぎてびっくりするダンボール製です。
動作設定に使用するアプリのQRコードが記載されていますが、GooglePlay・AppStoreへのリンクになっているので安心です。
外観はシンプルで、プラグは3本ではなく2本。バッチリ日本仕様になっています。
側面にあるスイッチが大きめで押しやすいのは良いですね。
大きさ的には以前のスマートコンセントよりコンパクトになりました。
前のが大きすぎたのはありますが…。
ただ、横幅は広がったのでコンセントの位置によってはかなり邪魔です。
Merossの初期設定。専用アプリは超優秀
Merossは他のスマートコンセント同様にスマホアプリで設定を行います。
Meross
Chengdu Meross Technology Co.,Ltd.無料posted withアプリーチ
これがかなり優秀でした。中国製スマート家電と言えば「Smart Life」というアプリが定番なんですが、それよりも使い勝手が良いです。
アプリの作り自体は「Smart Life」とほとんど同じなので、SmartLifeで設定を試みましたがダメでした。
Merossの初期設定から解説していきたいと思います。
※以下、iOS(iPhone)アプリのスクリーンショットです。
Merossのアカウントはメールアドレスとパスワードのみです。
不安であれば特にメールが届くわけではないので、捨てアカウントで構わないと思います。
Wi-fiは5.0GHzに対応していないので、2.4GHzを選択しましょう。
設定完了後のアプリホーム画面はこんな感じです。
私はリモコンの無い「サーキュレーター」に使用してみました。
リモコンがある家電はNatureRemoでコントロールできているので、スマートプラグはそれ以外の使い方が主になります。
Merossアプリの良いところは、ウィジェットが非常に使いやすいところだと思います。
MerossはIFTTTにも対応。スマートスピーカーと直接連携も
直接連携はとても簡単で、Merossアプリの「アカウント」画面から「Amazon Alexa(AmazonEcho)」「Google Assistant(GoogleHome)」の設定方法を確認できます。
実際に連携する際はAlexaアプリ、またはGoogleHomeアプリから連携します。
私の場合はスマート家電の連携はIFTTTで統一しているので、直接連携は使用していません。
IFTTTにもバッチリ対応。
MerossとIFTTTの連携に関しては以前のスマートコンセントレビューで解説しているSmartLifeとの連携とまったく同じです。
ぜひそちらを参考にしていただければと思います。
Merossの一番不安な点は「発熱」問題
さて、私は現在このスマートプラグを使用していません。
というのも開封して設定が終わったころには体感で50~60度ぐらいまで本体が発熱しておりました。
まだ設定しただけで、スマートプラグ経由で家電を動かしたわけでもないのに…です。
室温は28度で、時間は30分ぐらいでした。この環境でこの発熱ですから、怖くなって使用を中止しました。
商品を提供していただいたMPOWの担当者にこの件について問い合わせをしたところ
先ほど、開発部より確認いたしました。無線制御モジュールなどを搭載したので、本体が発熱するのは正常(範囲は0~60度)です。あらゆるスマートコンセントも発熱することがあります。そして、本製品は過熱・過電流などへの保護機能をサポートします。自分の体験で、iPhoneも発熱やすいです。御心配なく。
とのことでした。うーん…。
確かに言われてみればスマホの発熱に似たような体感温度ではあります。
でも室温28度、設定のみの30分程度で正常範囲の上限まで発熱して夏場大丈夫なんですかね?
さすがにiPhoneは同条件でここまで暖かくならないですよ。
以前購入した3本プラグのスマートコンセントは発熱を感じることがなかったので、不安で使わなくなってしまいました。
Amazonのレビューなどを見ると皆さん普通に使用されているみたいなので、ハズレを引いた可能性もありますが…。
まとめ|待望の日本製スマートプラグは安全性に疑問?
あくまで私個人の意見ですが、安全性に疑問があります。
技適の件や発熱の件もあり、24時間365日起動させるデバイスとして信頼できませんでした。
せっかく商品を提供していただいてこのようなレビューを書かざるを得ないのは残念ですが、これが私のホンネです。
発熱は「あったかいなぁ」というぐらいなので発火するような感じでもありませんが、そこまでしてスマートプラグを使いたいわけでもないので…。
ガジェットに詳しい人が「ちょっとどんなものかな?」という感じで購入される分には楽しい製品だと思います。
初めまして。コメント失礼します。
Amazonで商品を見つけ購入する前の参考としてレビューを拝見しました。
で、技適の件が気になり販売会社に問い合わせをしたところ、イギリスのTÜV SÜD BABT社の証明書を確認できました。つまり、相互認証(MRA)の仕組みで認証を受けていました。
総務省の検索ページで”相互承認(MRA)による技術基準適合証明”だけにチェックして調べると、H29年以降が1件も表示されないので、海外の認証機関の情報が完全には反映されておらず、そのために適合しているかどうか判別できない状態になっているようです。
総務省のHPで確認すると、確かにTÜV SÜD BABT社固有の識別番号が”203″なので、ほぼ間違いないのかなと判断しています。
有用な情報を提供いただいたので、そのお礼として情報提供させていただきます。
詳しい情報ありがとうございます!
技適に関して、完全に私の知識不足でした…。
正しい情報を得ることができ、とても助かりました!
「本体が発熱するのは正常(範囲は0~60度)」とのことですが,一般的には,50℃で3分,60℃で10秒で,火傷です。
PL法に基づく警告表示はあるのでしょうか?
なくて火傷したら損害賠償請求可能かも。
PSEマークの下に輸入業者名が入ってないのも気になりますね。
検査機関はJETが右に記載されていますが、下には輸入業者名が入るはずなのですが
アプリのヘルプ[002]の複数の携帯電話で制御出来ると成っているが、他のスマートホンにアプリをインストールし、同一または異なるアカウントの何方で登録しても、同じデバイスの追加完了で、他方のスマートフォンのデバイスアイコンが、削除され1台の携帯電話でしか制御出来ません。
情報有り難うございます。
知ってたら教えて下さい。
嫁のと2つのiphoneで繋ごうとしましたが初めのiphone登録が無効になりました。これって仕様でしょうか。
たまたまこちらを見かけたものですが、私の環境では、ipad proで初めにアカウント登録&設定後、スマホ(Android)、amazon Fire HD8で同じアカウントでログインしただけで、同じ設定が反映された状態で開くことができました。複数の端末から、Merossによって電源のon/off操作が可能です。
コメントありがとうございます。
私の環境ではテストできないので、正しいお答えをすることができません。申し訳ないです。
一つ上の方も出来ないとおっしゃっているので、仕様上不可能なのかもしれません。
くふさんの方法でできました。