ソフトバンクセレクションから2018年12月に発売された完全ワイヤレスイヤホン、GLIDiC Sound Air TW-5000sを購入しました。
現在も使用していますが、2ヶ月ほどガッツリ使い込んだ感想を書いていきたいと思います。
結論から言うとコスパ重視なら間違いない選択でした。最高です。
使用環境
- メイン利用はAndroid 9(Pixel 3)
- iPhoneSEでも動作テスト済
- 使用音楽アプリはPowerampとAmazon Music
以前使っていたのは既に生産終了となっている完全ワイヤレスイヤホンfFLAT5 Aria Oneです。
大きな不満は2時間でバッテリーが尽きることぐらいでしたが、左耳側が落下の衝撃で見事に真っ二つになったので買い替えとなりました(笑)
私が購入したのは2018年の12月に発売された「TW-5000s」です。
2017年12月に発売されたTW-5000の後継機(マイナーチェンジ版)となります。
パッケージは変わっていますが、ネットで購入を検討されている方は間違えないように注意してくださいね。
目次
TW-5000sのスペックと総評。サイズ感が魅力
ドライバーユニット | ダイナミック型φ6mm |
---|---|
再生周波数帯域 | 20Hz〜20kHz |
インピーダンス | 16Ω |
音圧感度 | 104dB/mW at 1kHz |
Bluetooth規格 | Version 5.0 (対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP) |
対応コーデック | SBC、AAC |
連続使用時間 | 音楽再生/通話時間:約3時間 (充電用ケース使用時:約10時間) |
充電時間 | イヤホン:約1.5時間、充電用ケース:約2時間 |
インターフェイス | microUSB(Type-B)ポート |
外形寸法 | イヤホン:約25(W)×17(D)×23(H)mm(イヤホン最長部) 充電用ケース:約42(W)×42(D)×32(H)mm |
質量 | 片側 約5g |
まずはスペックですが、Bluetooth5.0に対応し、コーデックはSBCに加えAACをサポートしています。
スペック上で残念なのはapt-xコーデックに対応していないことぐらいでしょうか?
この点はiPhoneユーザーなら無関係で、消費電力が大きくなる分Androidユーザーにとっても賛否両論なところです。
重量や再生時間は非常に良いですし、評価としては価格帯が1万円を大幅に切っている製品だとは思えない高スペックです。
あまりデメリットになるケースが少ないのですが、充電切れとケース収納時以外に電源をOFFにする機能がありません。
イヤホン本体だけを持ち歩いて、電源を切るような使い方をする方は要注意。(当然、スマホから接続を切ることは可能です)
軽量な本体に加え、充電ケースが非常にコンパクトなのはTW-5000sの大きなメリットです。
通常のiPhoneより一回り小さいiPhoneSEと比較してもこのサイズ。
高さも僅か3.2センチです。
外出、持ち歩きに特化している完全ワイヤレスイヤホンにとって、このサイズ感は利便性を大きく向上させています。
対応コーデックについて
コーデック | 説明 |
SBC | ほとんどのBluetooth製品が対応している標準コーデック。 圧縮率が高く、送信のタイムラグもある AAC、atp-Xともに対応していない場合はSBCの可能性が高い TW-5000sは対応している。 |
AAC | 主にiPhoneで使用されているコーデック。 圧縮率はSBCと変わらないものの、送信の遅延が少ない TW-5000sは対応している。 |
atp-X | 主にAndroidで使用されるコーデック(iPhoneは非対応) 圧縮率が低く、遅延も少ない優秀な性能を誇る 消費電力が大きく、atp-Xでの再生は使用時間の減少にも繋がるので注意 TW-5000sは対応していない。 |
ワイヤレスイヤホンにおけるコーデックについてはザックリ上記のような感じです。
TW-5000sが対応していないatp-Xは高音質で音楽を聴きたい方にとっては当然、あった方が良い物です。
完全ワイヤレスイヤホンでは1万円を超える製品になってくると対応してくるようなものなので、実勢価格6千円台のTW-5000sに求めるのは酷です。
しかしながら、iPhoneユーザーにとってはまったく関係ない話なのでご安心下さい。
そもそも、iPhone自体がatp-Xに対応していないのでAACに対応していれば十分なのです。
外音取り込みについて
TW-5000sが前機種と比較して大きく進化したのが「外音取り込み」機能の追加です。
その名の通りマイクが周囲の音を拾い、イヤホンをした状態でも外音を聞くことができる便利な機能です。
実際に使ってみた感想としては、便利だけど必須ではないといったところでしょうか。
例えば電車のアナウンスは音楽を停止しないと聞き取れませんし、他者との会話も音量を絞らないと難しいでしょう。
基本的には歩行時に自転車のベルや車のクラクションが聞こえるようにするのが目的ですね。
接続中に左のイヤホンを2回押すだけでON・OFFの切り替えが可能なので、便利なのは間違いないです。
外観、付属品
内容物は上記の通りで、本体・ケースの他には充電用microケーブルとスペアピース×3セット(すべてサイズ違い)です。
本体とケースには左右表示がわかりやすく記載されており、親切です。
落下防止のため充電時は本体とケースが弱いマグネットでピタッとくっつきます。
ケースから真上に引き上げるというよりは、下から押し上げるように取り出すのが特徴です。
ペアリング、操作方法
初回ペアリングはケースから取り出せば準備OK。
あとはスマホのBluetooth設定から「GLIDiC TW-5000s」を選択するだけです。
モノラル再生は右側のイヤホンのみ使用すれば自動でモノラル再生になります。
形状的に左右の違いはありませんので、右側のイヤホンを左耳で使用することも可能です。
通話含め片耳だけで使用したいニーズはそれなりにあると思いますので、メリットですね。
操作コマンド
左右イヤホンの中央がボタンになっており、複数の機能へのショートカットとなっています。
機能 | 操作方法 | |
音楽 | 再生 | どちらかを1回押す |
停止 | 右を2回押す | |
曲送り | 右を長押し | |
曲戻し | 左を長押し | |
着信 | 着信を受ける | どちらかを1回押す |
通話終了/着信拒否 | どちらかを長押し | |
共通 | 音量を上げる | 右を1回押す |
音量を下げる | 左を1回押す | |
外音取り込み機能 | オン/オフの切り替え | 左を2回押す |
Siriの起動 | 起動/終了 | どちらかを長押し |
主に使用する「曲送り、戻し」「音量調整」が左右に振り分けられていて分かりやすいです。
前述しましたが、電源を切るコマンドはないので注意が必要です。
複数端末での利用
最大8機種まで登録が可能です。
AスマホとBスマホで登録した場合、イヤホンを取り出した時点で両機種に繋がります。
Aで音楽を出力をすればBの音は聴こえなくなり、Aの再生を止めてBで再生すればBの再生を受け付けます。
音楽を聴くスマホと、動画を見るタブレットで使い分けている人は不自由なく両方で使用できますね!
装着感と音質について
付属のイヤーピースは計4セット(XS・S・M・L)入っていますので、ピースが耳に合わないことは無いかと思います。
本体自体に突っかかりがあるわけではありませんが、本体自体が耳の内側に沿うようなデザインです。
個人的には凄くマッチしていて、落下の危険や痛みが出たことはありません。
音質に関しては低音が控えめで高音・中音域が強い印象です。
スマホでの音楽再生はイコライザーが使えますから、低音の弱さも気になるほどではないかな。
ノイズキャンセリング機能やatp-xに対応していないので、より良いものを求める方にとっては不満点となりそうです。
1万円以下というあくまでもコスパ重視の製品なので、そこは割り切りたいですね。
音漏れはカナル型なので非常に少ないです。
音量の上げすぎには注意が必要ですが、一般的な有線カナルイヤホンをイメージしていただければ良いかと思います。
TW-5000、TW-7000との比較
前機種TW-5000との違いについては前述した通り
- Bluetooth4.2 → Bluetooth5.0
- 外音取り込み機能が追加
- ケース収納時のスタンバイ時間が4倍
以上の3点のみです(公式プレスリリースより)
Bluetooth5.0に関しては4.2と比較して音質や安定性に影響がありません。
今後、スマホ側で5.0のみ対応した音楽系のソフトウェアが開発される可能性はありますが、正直今は意味ないかな…という感じです。
外音取り込み機能が追加されたぐらいで、完全なマイナーチェンジですね。価格も据え置きでした。
一方、TW-7000との違いについて一部をピックアップします。
TW-5000s | TW-7000 | |
ドライバー | ダイナミック型6mm | ダイナミック型5.6mm |
使用時間 | 約3時間 (充電用ケース使用時:約10時間) | 約9時間 (充電用ケース使用時:約25時間) |
充電時間 | イヤホン:約1.5時間、充電用ケース:約2時間 | イヤホン:約1時間、充電用ケース:約2時間 |
重さ | 片側 約5g | 片側 約6.5g |
実勢価格 | 約6,000円 | 約13,000円 |
簡単に言えば音質・使用時間の強化したものがTW-7000です。
とはいえ、価格差が倍以上ありますので、長時間利用というメリットに意味を見いだせない方は他の選択肢が上がってくるはずです。
なんといってもイヤホンのみで9時間、僅か1時間で充電完了というロングランが最大の特徴です。
他社イヤホンを見ても連続9時間、1時間という急速充電は郡を抜いていますね。
まとめ
1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンの中では全てにおいてハイレベルで、迷ったらコレ!と言える製品です。
本記事含め「1万円以下」というくくりで紹介されることが多いのですが、実勢価格約6,000円ですからね。
フルワイヤレスイヤホンは紛失のリスクが高いので、そこまでお金を出したくないという方は多いハズです。
それでも利便性と音質を妥協せず、本当に素晴らしいコストパフォーマンスを誇るTW-5000sは今年の一押しガジェットになりました。
次世代機では価格をこのままに、USB Type-Cにしていただければ最高ですね。
それ以外、言うことない(笑)