出来ることに差はないようですが、本記事は初期モデルのレビューとなりますのでご注意下さい。
2017年10月、Kickstarter(キックスターター)でのクラウドファンディングを経て一般発売されたNature Remo(ネイチャーリモ)を入手いたしました。
Nature Remoはリモコンの赤外線を記憶し、Wi-fiを経由してスマートフォンなどから記憶した赤外線を発信できる、いわば家電製品の遠隔操作を可能にするガジェットです。
2017年になってGoogleHomeやAmazonEchoといったスマートスピーカーが普及し、Nature Remoのような「スマートリモコン」と呼ばれる製品が急増していますが、私はNature Remoの使い勝手や機能は他を圧倒していると思います。
もちろん、Google HomeやAmazon Echoと連携してエアコン・テレビなどを音声操作することもできます!
Nature Remoの長所
- 日本人が制作した、日本で使いやすい設計
- 反応速度、反応範囲などが高スペック
- 多彩なセンサーを搭載し、アプリで温度や湿度の確認ができる
- アプリがめちゃくちゃ使いやすい(重要!)
- 温度センサー以外を除外した廉価版「mini」もあり、コスパ抜群
この記事ではNature Remoで出来ることや実際に使ってみた感想、設定方法なども記載しております。
目次
Nature Remoの基本スペック。何が出来るのか機能を再確認
スペック
Nature Remo | mini | |
縦×横、厚み | 7.4cm×7.4cm、2.0cm | 5.8cm×5.8cm 1.5cm |
重量 | 69g | 29g |
センサー | 温度、湿度 照度、人感 | 温度 |
通信 | Wifi 802.11 b/g/n、赤外線 | Wifi 802.11 b/g/n、赤外線 |
付属品 | 両面テープ アダプター USBケーブル(2m) | USBケーブル(1.5m) |
価格 | 13,000円 | 8,980円 |
「mini」は廉価版となりますが、機能的には一部センサーがないぐらいです。
詳しい比較は別の記事で行っておりますので、ぜびご覧ください。
公式動画
https://youtu.be/L4pcgbc4i8E
Nature Remoで出来ること
- スマホアプリからエアコン、テレビなどのリモコン家電を操作
- 設置箇所の温度、湿度をスマホアプリから確認
- 「温度が◯◯℃を超えたらエアコンON」などの自動制御が可能
- スマートスピーカー(AmazonEcho、GoogleHome)と連動させて「エアコンをつけて」などの音声操作が可能
動画を見ると「エアコンに特化してるのかな?」と思ってしまいますが、赤外線リモコンを使用している家電製品であれば対応しています。
我が家ではテレビ、レコーダー、照明、扇風機…リモコンを使用している家電製品は全てスマホで登録・操作できるようになりました。
センサー類が非常に豊富で、操作アプリから温度や湿度が確認できるのは非常に便利です。
2018年6月(Android版は7月)のアプリアップデートで温度、湿度、照度、人感センサーが活用できるようになりました!
Nature Remoの製作者、販売者は誰か?
販売会社は「Nature Japan株式会社」で、公式サイトによると塩出 晴海さんと大塚 雅和さんの二名が中心となって開発・販売をしているようです。そう、日本人なんです!
大塚 雅和さんは前機種のIRKitを一人で開発・販売していたとんでもない人なので(良い意味で)、塩出さんとタッグを組んで法人化したことはNature Remoへの情熱が感じられます。
Nature Remoのようなスマートリモコンは海外(特に中国)の会社が開発・販売していることが多いので、Nature Remoは色々な意味で安心ですね!
GoogleHome、AmazonEchoとの連携は可能。IFTTTを経由して連携
私はGoogleHome miniとAmazonEchoを持っていますが、共にIFTTT経由でNature Remoと連携し、音声操作が出来ています。
「ねえGoogle、エアコンをつけて」と言えばエアコンの電源が入るのです。
連携方法はいくつかあるのですが、自由度や認識制度の観点から「IFTTT」というサービスを利用するのがオススメです。
難しい設定ではありませんが、長くなるので別の記事で解説しております(AmazonEchoも同じような設定方法です)
アプリのバージョンアップは今でも続いています。素晴らしいです。
本体外観。同梱品や説明書を確認
本体サイズは7.4cm×7.4cmで、iPhonePlusシリーズの半分ぐらいでしょうか?とにかくコンパクトです。
重量も69gということで、基本的には付属の両面テープなどで壁に貼り付けて使用することが推奨されています。
赤外線は360度に発信されますが、取り付け位置はできるだけ高いほうが良いでしょう(赤外線の仕様上、障害物に遮断されづらい高所が無難です)
付属品画像
付属品
- 説明書
- microUSBケーブル(2m)
- 電源アダプター
- 電源アダプター用、国別コンセント
- 両面テープ
普段あまり使わない2mという長さのUSBケーブルが付属しているのはとても良心的ですね。壁に貼り付けるとなると、それなりに距離がありますので。
また、画像にはありませんが5cmほどの両面テープが2枚付属していました。
Kickstarter(海外のクラウドファンディングサイト)で出資を募っただけあって、日本・アメリカはもちろん、ヨーロッパなどのコンセントにも対応できるよう付け替え式アダプターがあるのも凄いですね!
※現在、公式サイトやAmazonで販売されているNature Remoは日本向けに特化しているので付け替え式アダプターではないようです。
説明書画像
説明書は非常にシンプルで、英語説明と日本語説明に分かれています(内容は同じ)
Nature Remoはアプリの完成度が凄い
海外製スマートリモコンの難点はなんといってもスマホアプリです。
基本的にスマホアプリから操作するので、海外製は分かりづらくて大変です。
Nature Remoはアプリも日本人が開発していますから、非常に使いやすいです。
Nature Remoならルール設定も簡単
2018年6月のアプリアップデート(Androidは同7月)で温度・湿度・照度・人感の4センサーがフル活用できるようになりました!
アプリの設定で簡単にこんなことができます!
- 家に近づいたらエアコンON
- 室温30℃以上でエアコンON
- 湿度が40%を超えたらエアコンON
- 部屋が暗くなったらテレビOFF
凄い…凄すぎるぜNature Remo!
アプリでの設定がめちゃくちゃ簡単なのは本当に偉い。ありがたい。
前機種「IRKit」との比較
前機種であるIRKitを使用していた時に「こうだったらな」「ここ、もうちょっとどうにかならんのか」と思っていたところが見事に改善されています。
改善点
- 赤外線の反応速度が向上|体感で倍以上!
- アプリ設定の引き継ぎが可能|機種変更時も楽
- 本体の光が優しい光に|IRKitは眩しかった…。
- 廉価版Nature Remo miniも登場|コスパも負けない
前作のIRKitを使用していた方は、本体の光が気になったはずです。
IRKitは寝室に置くと気になるレベルで眩しかった。
こちらが光の比較になります。
左のIRKitの眩しさが際立ちますが、右のNature Remoは光量が抑えられていることがわかります。
真っ暗だと光っているのが分かりますが、寝室に置いても気にならないレベルの「優しい光」です。
IRKitについては別の記事でレビューしています。
Nature Remoの設定、アプリ使用方法
Nature Remo
Nature, Inc.無料posted withアプリーチ
アプリの設定は非常に簡単です。
設定する際はこちらの公式アプリをダウンロードしておいてくださいね。
(以降iPhoneアプリのスクリーンショットにて解説致しますが、Androidもほぼ同じです。)
※2018年6月のアプリアップデート前の設定画面のため、一部表示が異なります。
アプリを開き、アカウント登録を選択しメールアドレスを入力します。指定したメールアドレスに来たメールをスマートフォンから開いてください。
アプリの解説がめちゃくちゃ丁寧なので解説要らない説まであります。
エアコンのリモコンを使用した場合、このようにリモコンの赤外線を判別して機種まで表示してくれます。
型番が違うことがあるようですが、メーカーが合っていれば基本的に動作は可能かと思います。
ものぐさな私は適当に赤外線記憶をしていたのですが、上記の写真の通り水平に、左上の記憶部へ向けて発信することで、認識が良くなるようです。
「登録できたけど一部ボタンが反応しない…」「正しいメーカー表示がされない…」などの場合、一度登録時に意識してみてください。
エアコンのみ特別な表示で、他の家電製品に関しては手動でボタンを登録することとなります。
室温、湿度が表示されるのはめちゃくちゃ便利です。本当に凄い。
この室温、湿度は環境によってどうしても誤差が生じます。
アプリの設定→お使いのRemoの名前を選択から±5℃、±20%まで調整が可能です。気が利いてる!
iPhoneウィジェット
iPhoneアプリはウィジェットの設定が可能で、ご覧の通り大変便利です。
Androidアプリはウィジェットに対応していないので、両方お持ちの方はiPhoneでの使用がオススメです。
今後、調整して再追加を検討しているということなのでしばらく待ちましょう!
IFTTTと連携してタイマー機能を追加するための設定解説
現在は「ルール設定」にある「日時」を選択することで簡単にタイマー利用が可能です。進化している…!
私の場合起床前に部屋を温めたいので「毎日AM 6:00にエアコンを付ける」を設定したいと思います。
IFTTT
IFTTT無料posted withアプリーチ
まずIFTTTのアプリをダウンロードするか、パソコンからであればWebサイトを開きます。(今回はiPhoneアプリのスクリーンショットで説明しますが、AndroidでもWebでも全て同じ文言です。)
IFTTTの登録をします。お持ちのGoogleアカウントやFacebookアカウントが使用できる他、「sign up」からメールアドレスとパスワードを指定して登録することも可能です。
ログイン後、アプリのトップ画面はこんな感じ。まずはNature RemoとIFTTTの連携をしましょう。この手順は最初に一度だけ設定するもので、設定手順をスクショしていなかったためNatureRemo公式サイトの手順紹介リンクを貼りますね。簡単なのですぐに終わりますよ。
参考 IFTTTの初期設定-Nature RemoNature Remo公式サイト登録が完了したらアプリ右下、Webサイトなら上部にある「My Applets」を選択して「+ボタン(アプリ)」や「New Applet(Webサイト)」という表示から新しいレシピを作ります。
+thisを選択するとこのような画面になります。今回使用するアプリは「Date & Time」で、左上の時計アイコンが目印です。もし出現していない場合は検索から「Time」と入力すれば「Date & Time」が出てくるはずですので、選択します。
上部から
- Every day at(毎日、指定した時間になったら)
- Every hour at(毎時間、指定した時間(分)になったら)
- Every day of the week at(毎週、指定した時間になったら)
- Every month on the(毎月、指定した時間になったら)
- Every year on(毎年、指定した時間になったら)
と、いうことで今回は一番上のEvery day at(毎日、指定した時間になったら)を選択します。
希望の時間(6:00)を指定したら、次はその時間に何をするか?を指定していきます。
「+that」を選択すると、またアプリ一覧が出てきますので「Nature」と検索してNature Remoを選択しましょう。
このような画面になります。上から
- Turn off air conditioner(エアコンをオフにする)
- Turn on air conditioner(エアコンをオンにする)
- Control home appliances(エアコン以外で登録してある製品をコントロールをする)
となります。今回はTurn on air conditioner(エアコンをオンにする)ですね。どれを選択するにしても、Nature Remoに製品の登録をしていないとここから先に進めませんので、注意してくださいね。
Air conditioner settingsからエアコンの設定が出来ます(機種によってちょっと違うかも?)
私の場合はWarm(暖房)、Cool(冷房)、Dry(除湿)がありました。Air Volumeはその名の通り「風量」です。
あとは「Finish」を押せば設定完了なのですが、「Finish」の上にある「Receive nothifications when this Applet runs」というスイッチはオフにしておきましょう。
これはこのレシピが達成されたとき(この場合、エアコンがついたとき)にスマホに通知を送る設定となっています。オンにしてると毎回鬱陶しいです。
アプリやWebサイトの「My Applets」を見ると作成したレシピが表示されているかと思います。設定変更は右上の歯車マークから。オン・オフの切り替えはボタンで可能です。
これで、毎朝6時にNature Remoがエアコンに赤外線を発信し、暖房をつけてくれます!もちろん、赤外線がエアコンに届かないと意味がないので設置位置には注意しましょうね。
Nature Remo用、壁掛けホルダーを購入
以前こちらのブログでも紹介したDMM 3Dプリントで販売されている「壁掛けホルダー」にNatureRemo用ホルダーが追加されていました!
GoogleHome mini、AmazonEcho dotの壁掛けについてはこちらをご覧ください。
NatureRemoは付属のシールで壁に貼り付けても良いのですが、私の家ではだんだん剥がれて落ちてしまっていました。
市販の両面テープを使用しておりましたが、それも1ヶ月ほどでポロり…なんとかならないかと思っていたので、見つけて速攻購入。
パッと見「えっ!?これで1300円!?」って思っちゃいますが、3Dプリント品なので値が張るのはしょうがないです。
取り付けるとこんな感じです。
もう落ちる心配をしなくても良い…ホッチキスで固定するだけなので場所替えも簡単…最高!
Nature Remoまとめ|購入方法
Nature Remoは本当に便利なガジェットで、私の「買ってよかったもの」の中でかなり上位に君臨しています。
購入はAmazonや楽天からでも可能ですが、在庫が少ないときは転売価格で出品されていることがあります。
公式サイトは定価で販売しているので、Amazonの価格が高いときはぜひチェックしてみてくださいね。